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湖の岸だけではなかった 火星の岩に残る「水の三つの記録」

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
マージン・ユニット(マージン・ユニット)

ジェゼロ・クレーターの湖岸近くにある岩の地域。

火成岩(かせいがん)

マグマなどが冷えてできる岩。

オリビン(オリビン)

火星の岩に含まれ、水との反応を調べる手がかりになる鉱物。

何が起きたか

NASA(米航空宇宙局)の探査車パーサヴィアランスは、火星のジェゼロ・クレーターの内側のふちにある「マージン・ユニット」を調べました。ここは、昔の湖の岸だった場所です。研究チームは、湖に砂や泥が積もってできた堆積岩を予想していました。ところが見つかったのは、マグマなどが冷えてできた火成岩でした。しかも、岩には少なくとも3回、水が関わった跡が残っていました。

予想と違った岩

上空からの観測では、炭酸塩という鉱物がありそうだと分かっていました。地球では、炭酸塩は浅い海や湖でできることがあります。そのため、湖の水が岩を変えたという見方が有力でした。

実際の岩はもっと複雑でした。高い場所では、オリビンの大きな結晶を含む岩が見つかり、水の跡はほとんどありませんでした。この岩は地下深くのマグマがゆっくり冷え、地面が削られてから表面に出たと考えられます。低い場所では、オリビンの粒が割れ、そのすき間をシリカが埋めていました。

三つの水の出来事

最初は、二酸化炭素を多く含む地下水が岩に入り、オリビンと反応しました。その結果、岩の割れ目に炭酸塩の筋ができました。2回目の水は、クレーターにあった湖と関係した可能性があります。ただし、研究チームは「可能性」として示しています。

最後の水は、地下をめぐる熱い水だったようです。東側の一部では、厚さ約25センチの鉱物の脈が見つかり、硫酸カルシウムやフローライトができていました。フローライトは、熱い水が火山岩の中を通った手がかりです。

なぜ重要か

この発見は、火星の水を「湖が一度あった」という話だけで終わらせません。地下水、湖の水、熱い地下水が、同じ場所を別々の時期に変えた可能性を示します。ジェゼロ・クレーターは、火星でも特に広い炭酸塩の分布が見られる場所です。ここで分かったことは、火星の昔の気候や、生命が暮らせた環境を考える手がかりになります。

確認できたこと

探査車のSuperCamは、光とレーザーで岩の成分を調べます。パーサヴィアランスは、この地域で185個を超える岩盤の地点を分析しました。その結果、水が関わった順番は推定できました。岩の中の炭酸塩やシリカは、過去の環境を記録する材料としても注目されます。

まだ分からないことと次に見る点

水の出来事がいつ起きたのかは、まだ決められていません。また、炭酸塩やシリカは昔の微生物の痕跡を残すことがありますが、今回の岩から生命そのものが見つかったわけではありません。地球では、水とオリビンの反応で一部の微生物が使える水素が生まれることもありますが、これも火星の生命の証明ではありません。

次は、岩の結晶や割れ目をさらに比べ、三つの水の出来事を火星の気候史に結びつけることが課題です。水がどこから来て、どの順番で岩を変えたのかを絞れれば、初期の火星にどんな環境があったかを、より具体的に描けます。

出典:NASAの発表

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火星の岩が教えた、3回の水の訪問

📰 しっかり版: 湖の岸だけではなかった 火星の岩に残る「水の三つの記録」

火星の湖の岸で、岩が水の歴史を見せました。

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ことば
パーサヴィアランス(パーサヴィアランス)

火星を走り、岩や土を調べるNASAの探査車。

火成岩(かせいがん)

地下のマグマなどが冷えてできた岩。

フローライト(フローライト)

熱い地下水が動いた手がかりになる鉱物。

💡 ようするに

  • 火星の岩に、水が少なくとも3回きた跡がありました。
  • 1回目は地下水、2回目は湖の水かもしれません。
  • 3回目は、熱い地下水だったようです。

岩は予想とちがった

NASA(米航空宇宙局)の探査車、パーサヴィアランスが火星を調べています。場所はジェゼロ・クレーターです。ここには、昔の湖がありました。探査車は、湖の底にたまった砂や泥の岩を予想していました。

でも、見つかったのは火成岩でした。火成岩は、地下のマグマなどが冷えてできる岩です。岩の中には、オリビンという材料がありました。高い場所の岩には、水の跡がほとんどありませんでした。

3回の水で何が変わった?

低い場所では、岩の粒が割れていました。すき間には、シリカなどの材料が入りました。これは、水が岩の中を通った手がかりです。

最初は、二酸化炭素を含む地下水が来ました。次は、昔の湖の水だった可能性があります。最後は、熱い地下水が通ったようです。東側には、フローライトなどの鉱物の筋がありました。これは、熱い水が地下を動いた手がかりです。

生命がいたの?

炭酸塩やシリカは、昔の環境を残しやすい材料です。地球では、微生物の跡が残ることもあります。でも、今回、火星の生命が見つかったわけではありません。

この地域は、火星で炭酸塩が広く見つかる場所の一つです。だから、ここを調べると、昔の火星の気候や、水が生命に向く場所だったかを考えやすくなります。水が来た順番は分かりました。けれど、いつ来たのかは、まだ分かりません。次は、岩の結晶や割れ目をもっと調べます。

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火星の石に、水のあとがあったよ

📰 しっかり版: 湖の岸だけではなかった 火星の岩に残る「水の三つの記録」

むかしの火星の湖のそばで、石に水のあとが見つかりました。

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NASA(ナサ)

宇宙を調べるアメリカのチーム。

パーサヴィアランス(パーサヴィアランス)

火星を走って石を調べるロボット。

地下水(ちかすい)

地面の下にある水。

NASAは、宇宙を調べるアメリカのチームです。 パーサヴィアランスは、火星を走るロボットです。 ロボットが、火星の石を調べました。

むかし、火星には湖がありました。 ロボットは、湖のそばで石を見つけました。 石には、水が3回以上きたあとがありました。

はじめは、地下水でした。 地面の下にある水です。 つぎは、湖の水かもしれません。 さいごは、あたたかい地下水でした。

水が通ると、石の中の材料が変わります。 ちがう材料が、石のすき間に入りました。 だから、石は水の記録帳のようになりました。

でも、火星に生き物がいたとは、まだ分かりません。 ロボットは、いまも火星の石を調べています。

出典・参考