🐾 生き物

ボリビアの小さな野生ネコ、100年ぶりの新種と判明

約3分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)

ボリビアのユンガスにすむ、新しく記載された野生ネコの学名。

ユンガス雲霧林(ユンガスうんむりん)

ボリビアの山の東側に広がる、雲や霧の多い森。

ゲノム解析(ゲノムかいせき)

生き物の体の設計図にあたる情報を比べる調査。

何が起きたか

ボリビアのアンデス山脈東側にあるユンガス雲霧林で、これまで別の種とは認められていなかった小さな野生ネコが、Leopardus tilcayo(ティルカヨ)という新しい種として正式に記載されました。研究成果は科学誌 Current Biology に発表され、100年以上ぶりに、過去の種を分け直しただけではない「本当に新しい」野生ネコの種が加わったと報じられています。前回の大きな節目は、1923年に記載されたパンパスネコでした。

きっかけは「変わった猫」

この発見は、森で見つかった子猫から始まりました。地元の家族は、その動物を普通の家猫だと思って家に置きました。しかし、丸い耳や小さな体、大きなバラ形の斑点が目立ち、やがて保護施設へ移されました。研究者は最初、南米にいる既知のトラネコの仲間だと考えました。それでも、隣国で撮られた個体とは斑点の大きさなどが違っていました。

DNAで家系を見直す

研究チームは、博物館に保存された骨や、生きた個体から得た資料を比べました。38個体のゲノムを調べると、これまで一つのまとまりと見られていたトラネコ類が、実は五つの別の種に分かれることが分かりました。ティルカヨは、近い仲間から約140万年前に分かれたと推定されています。見た目だけでは分からない違いを、ゲノム解析が見つけたのです。学名には、地元の人々が呼んでいた「ティルカヨ」という名前が残されました。

なぜ重要なのか

新種の命名は、名前を増やすだけの作業ではありません。もし広い地域にいるネコを一種として数えれば、全体の分布や数が多く見えます。けれども五種に分かれるなら、それぞれの生息地と個体数はもっと小さいかもしれません。保全の計画も、種ごとに考える必要があります。今回の研究は、小型の野生ネコには、まだ見逃された違いがある可能性を示しました。

確認できたこと

ティルカヨは、現在のところボリビアでしか確認されていません。体長は約45センチで、平均的な家猫より小さく、体重は約1.4キロです。研究で確認された個体は二匹で、雄はユンガスの保護施設にいます。雌は人に襲われたあと救出され、野生へ戻されました。

まだ分からないこと

野生に何匹いるのか、どこまで分布しているのかは分かっていません。何を食べ、どう繁殖し、どんな環境を必要とするのかも、ほとんど未解明です。知られている数が少ないため、絶滅への危険が大きい可能性もありますが、詳しい評価には調査が必要です。

次に見る点

研究者はユンガスの森に自動撮影カメラを置き、野生の個体を探しています。今後、写真やDNA資料が増えれば、分布図や個体数の見積もりが作れるようになります。新しい名前が付いたことは、調査の終わりではなく、このネコを守るための調査の始まりです。

参考: Phys.orgの報道、National Geographicの解説

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DNAが見つけた、100年ぶりの小さな野生ネコ

📰 しっかり版: ボリビアの小さな野生ネコ、100年ぶりの新種と判明

ボリビアの森の小さなネコが、見た目では分からない新しい種だと分かりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
DNA(ディーエヌエー)

生き物の体の情報を持つもの。

種(しゅ)

同じ種類の生き物をまとめる科学上の単位。

ユンガス雲霧林(ユンガスうんむりん)

ボリビアにある、雲や霧の多い山の森。

💡 ようするに

  • ボリビアで、小さな野生ネコが新しい種と分かりました。
  • Leopardus tilcayoは、新しく確認された野生ネコです。
  • DNAが、似たネコとの大きな違いを示しました。

どんなネコ?

このネコは、ボリビアのユンガス雲霧林にすんでいます。雲や霧が多い、山の森です。体は家猫より小さめです。毛には、ヒョウのような斑点があります。

最初は、よく知られたトラネコの仲間だと思われました。地元の家族も、森で見つけた子猫を家猫だと考えていました。その後、動物の保護施設に移されました。研究者が写真をよく見ると、耳の形や斑点が少し違っていました。

DNAが教えたこと

DNAは、生き物の体の情報を持つものです。見た目が似ていても、DNAを比べると別の種だと分かることがあります。研究チームは、38個体のDNAを調べました。その結果、南米のトラネコ類は、一つの種ではなく五つの種に分かれると分かりました。

この違いは、動物を守るときに大切です。五つの種を一つとして数えると、全体が多く見えるかもしれません。実際には、それぞれの種の数が少ない可能性があります。だから、種ごとにすむ場所と数を調べる必要があります。

分かったことと、これからの課題

ティルカヨは、今のところボリビアでしか確認されていません。研究で見つかった個体は二匹です。雄は保護施設にいて、雌は救出後に森へ戻されました。

ただし、野生に何匹いるかは分かりません。どこにすみ、何を食べるかも不明です。研究者は森に自動撮影カメラを置き、仲間を探しています。見つかる個体が増えれば、この小さなネコを守る方法も考えやすくなります。

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小さなネコに、新しいなかまの名前がついたよ

📰 しっかり版: ボリビアの小さな野生ネコ、100年ぶりの新種と判明

ボリビアの森で、小さなネコの新しいなかまが見つかりました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)

新しく名前がついた、小さな野生ネコ。

DNA(ディーエヌエー)

体の中にある、生き物の情報。

ボリビアの山の森に、小さなネコがいました。

このネコはLeopardus tilcayo(新しく名前がついた野生ネコ)です。

見た目は、ほかの斑点ネコにそっくりでした。だから、知っているネコだと思われました。

でも、研究者がDNAを調べました。DNAは体の中の小さな設計図のようなものです。

すると、ほかのネコとはちがう仲間だと分かりました。

ティルカヨは、地元の人が呼んでいた名前です。新しい種に、その名前がつきました。

このネコは、雲の多い森にすんでいます。森に何匹いるかは、まだ分かりません。

研究者は森にカメラを置きます。仲間が見つかるか、調べるためです。

出典・参考