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惑星づくりは時間との競争? ウェッブ望遠鏡が72個の若い星系を調べた

約2分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
MIRI(エムアイアールアイ)

ウェッブ望遠鏡で赤外線の一部を測る装置。

原始惑星系円盤(げんしわくせいけいえんばん)

生まれたばかりの星の周りでガスとちりが回る円盤。

光蒸発(ひかりじょうはつ)

星の強い光で円盤のガスが外へ逃げること。

何が起きたか

NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、太陽に似た若い星のまわりにある72個の惑星形成現場を調べた。観測に使ったのは、赤外線でガスの動きを見るMIRIという装置の過去データだ。研究チームは、水素分子と電離したネオンが出す光を手がかりに、円盤から外へ流れる風や細い噴流を比べた。結果は、惑星を作る材料がいつまでも残るわけではないことを示した。

背景:惑星の材料は若い星のそばにある

生まれたばかりの星の周囲には、原始惑星系円盤というガスとちりの円盤がある。ここから惑星が成長する。とくに木星のような巨大惑星は、大量のガスを取り込んで厚い大気を作る必要がある。だが、星の磁場が動かす風や噴流、星の強い光が起こす流れは、円盤の材料を宇宙へ運び出す。材料が薄くなれば、巨大惑星を育てる余地も小さくなる。

72個を比べて見えた変化

今回の研究は、同じ星系を何年も撮り続けたものではない。年齢の異なる星系を、ひとつの流れとして比べた。水素分子やネオンの光は、円盤から出るガスの形や速さを知る目印になる。66個の円盤で、これらの光が広がっている様子が見つかった。46個では円すい形の水素の風、40個では高速のネオンの噴流が見つかった。ネオンの噴流がある星系では、85%で水素または酸素の風も確認された。若く、星へ物質が落ちる勢いが強い段階ほど、磁場に関係する噴流と分子の風が目立つ。成長が進むと噴流は弱まり、原子の風が中心になる傾向が見えた。

なぜ重要か

これは、惑星ができる場所を静かな工場としてではなく、材料が減り続ける環境として見直す手がかりになる。地球のような岩石の惑星と、木星のようなガスの巨大惑星では、必要な材料と時間が違う。円盤がどの段階で、どの方向へ、どれほどガスを失うかを知れば、なぜ星系ごとに惑星の並びが違うのかを考えやすくなる。約46億年前の太陽系が、どの材料を残して現在の形になったのかを考える材料にもなる。

ここまでに確認できたこと

確認できたのは、若い星系の年齢や物質の流れに応じて、風と噴流の見え方が変わることだ。複数の流出の仕組みが同時に働き、ひとつの原因だけで円盤が消えるわけではない。論文は、初期には磁場が関わる流れが重要で、円盤が進化すると原子の風が目立つという順序を示している。ただし、望遠鏡が惑星そのものの成長を直接撮影したわけではない。

まだ分からないことと次に見る点

研究チームは、各仕組みが実際にどれだけの量のガスを運び出すのか、円盤のどの場所で強く働くのかを調べる必要がある。高エネルギーの光でガスを飛ばす光蒸発がどの段階で主役になるのかも、詳しいモデルが要る。今後、ガスが失われる速さと惑星が育つ速さを結びつけられれば、巨大惑星が生まれる条件をより具体的に絞り込める。

参考: 研究論文と報道

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惑星は、材料がなくなる前に育てる

📰 しっかり版: 惑星づくりは時間との競争? ウェッブ望遠鏡が72個の若い星系を調べた

ウェッブ望遠鏡が、若い星のまわりを調べました。ガスの風が、惑星の材料を外へ運んでいました。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(ジェイムズ・ウェッブうちゅうぼうえんきょう)

遠い星や惑星をくわしく見る望遠鏡。

原始惑星系円盤(げんしわくせいけいえんばん)

若い星の周りでガスとちりが回る円盤。

噴流(ふんりゅう)

細く速く流れるガス。

💡 ようするに

  • 若い星のまわりには、惑星の材料があります。
  • その材料は、風や細い噴流で外へ逃げます。
  • 巨大惑星は、材料が消える前に育つ必要があります。

NASA(アメリカの宇宙研究機関)のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、太陽に似た若い星を72個調べました。星のまわりには、ガスとちりの円盤があります。これを原始惑星系円盤といいます。惑星は、この円盤の材料から育ちます。

研究チームは、水素分子とネオンの光を見ました。光の広がり方から、ガスが外へ流れる様子を調べられます。66個の円盤で、流れを示す光が見つかりました。46個では、水素の風が見えました。40個では、高速のネオンの噴流が見えました。

若い星では、磁場が風や噴流を動かしているようです。星が少し成長すると、噴流は弱くなります。その後は、原子の風が目立ちます。円盤のガスが減ると、木星のような巨大惑星は育ちにくくなります。大きな大気を作る材料が足りなくなるからです。

ただし、これは同じ星を長く見た記録ではありません。年齢の違う星を比べて、変化の順番を考えています。惑星がいつ完成するかも、まだ決まっていません。研究チームは、どの風がどれだけガスを運ぶのかを次に調べます。

参考: 研究論文と報道

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星のまわりの材料が、にげちゃうよ

📰 しっかり版: 惑星づくりは時間との競争? ウェッブ望遠鏡が72個の若い星系を調べた

惑星は、材料がなくなる前に作られます。

約1分で読めます Tiny Why編集部 · 文: 特派員 キュリオ

ことば
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(ジェイムズ・ウェッブうちゅうぼうえんきょう)

若い星などをくわしく見る望遠鏡。

ガス(ガス)

空気のように流れるもの。

惑星(わくせい)

星のまわりを回る大きな丸いもの。

NASA(宇宙を調べるアメリカの組織)のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を知っていますか。若い星を見る大きな望遠鏡です。

星が生まれたころ、そばにはガスとちりがありました。これは惑星の材料です。材料は、星のまわりをぐるぐる回っています。

望遠鏡は、72個の若い星を見ました。すると、材料が外へ流れていました。星の見えない力が、風を作ることがあります。星の光も、ガスを外へ押すことがあります。

材料が少なくなると、大きな惑星は育ちにくくなります。木星のような惑星は、たくさんのガスが必要です。だから、材料がある間に育つ必要があります。

でも、同じ星をずっと見たわけではありません。年齢の違う星を比べました。星のまわりの風が、どう変わるかを考えたのです。

次は、風が材料をどれだけ運ぶかを調べます。

参考: 研究論文と報道

出典・参考